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ウイルテックやばい?会社の実態を調査してみた
2022年1月16日(日曜日)

【口コミ・評判あり】ウイルテックという会社の実態を詳しく解説

 
製造系の就職・転職を考えたことがある方なら、求人サイトや求人誌などで「ウイルテック」という企業名を目にしたことがあるのではないでしょうか。

実際はどんな会社なの?社風は?離職率は?ホワイト企業度は?
「ウイルテックがやばい」と検索サジェストが出てくることもあり、色々と気になる点は多いはずです。

そこで本稿では、製造請負・派遣会社のひとつである、「株式会社ウイルテック」について、実際に就職した方からの口コミもご紹介しつつ解説していきます。

・ウイルテックで働きたい方
・ウイルテックの評判が気になる方
・製造業で働きたい方
という方に役立つ情報をまとめた記事です。

ウイルテックってどんな会社?

株式会社ウイルテックは、大阪府大阪市淀川区に本社がある人材アウトソーシングサービスを主要事業とした会社です。

製造請負事業、製造派遣事業、製造装置受託事業、機電系技術者派遣事業、修理サービス事業、海外事業といった「モノづくり」を中心とした事業展開をし、工場や現場で働くスペシャリストを育成・派遣しています。設立30年、国内外拠点数32箇所、資本金1億3683万円、従業員数約5300名(2021年3月末現在/グループ計)、売上高252億円(2021年3月期実績/グループ計)という信頼と実績のある会社です。

ウイルテックは、自動車、航空機、半導体、医療機器、ロボット、ITなど大手を中心に様々な分野のメーカーからの信頼を得ていることが特徴。これによって、特定の業界に片寄ることなく安定的な業績を上げ続けています。そして、長期的に働きたいという社員の雇用を守るために「無期雇用派遣」という雇用契約を結んでいます。

◇無期雇用派遣とは?
無期雇用派遣とは、派遣会社と期限のない雇用契約(無期雇用契約)を結ぶ雇用形態のことです。2013年(平成25年)に労働契約法が改正され、それに伴い「無期転換ルール」が制定されたことをきっかけに、注目されるようになりました。
無期雇用派遣のメリット
  • ・雇用契約は無期(定年まで)
  • ・給与は基本的に月給制
  • ・登録型派遣とは違い、空白期間がなく収入が途切れない
  • ・同じ場所で長く勤められる

無期雇用派遣の強みは、派遣会社で安定の無期雇用契約を結びながら、1つの派遣先でキャリアアップすることも、様々な会社でスキルアップすることも可能です。
多種多様な分野の製造現場を経験することができるため、幅広い知見を得ることで自身の市場価値を高められることは大きなメリットと言えます。

登録型派遣と比較すると、登録型派遣は一つの会社で働けるのは最長3年ですが、無期雇用派遣ならそれ以上、長期的に勤めることができます。
そして、登録型派遣で働くと、しばらく派遣先がない時期が訪れます。また、派遣先企業の業績によっては契約が早期終了する場合もあります。それに比べて無期雇用派遣なら、派遣先を変更する場合も待機期間なく働くことができるので、収入が途切れることがありません。たとえ待機期間が発生した場合にも給与が支払われますので、いかなる時でも安心した生活を送ることができます。

無期雇用派遣のデメリット
  • ・派遣先での勤務
  • ・転勤の可能性がある
  • ・企業によっては賞与がない

無期雇用派遣は、勤務先=派遣先です。派遣先の指揮命令に従って働くことになります。同種の製品を作っている会社でも、A社とB社とではマニュアルや理念や取り組み方など全てが異なります。柔軟性をもって臨む姿勢があれば、どの職場でも信頼され活躍することができます。
また、無期雇用派遣の場合は職種や勤務地が限定されていない場合が多く、派遣会社から提示された職場へ転勤する場合があります。これは、自分の業務レベルを高めることにつながるため、考え方次第ではメリットにもなり得るでしょう。転勤の有無や、転勤エリアについては面接時に確認しておきましょう。
そして、派遣会社によっては賞与がない場合があります。正社員と同等の待遇を期待して無期雇用派遣で働く場合は、事前に待遇を調べておき、面接時に確認しましょう。ウイルテックは無期雇用派遣の場合、「規定に応じて業績連動賞与年2回が支給される」と、各求人サイトで掲載されています。

ウイルテックはホワイト?ブラック?

長期的に勤務し続けることが難しい労働環境で社員への過重ノルマ・違法労働・パワーハラスメントが横行する企業を「ブラック企業」と定義した場合、ブラック企業にはある一定の特徴があります。ここでは、ウイルテックが「ブラック企業の特徴5選」にどれだけ当てはまっているかを調査してみました。

①離職率が高い
―厚生労働省が定めている「離職率」の定義は以下のように提示されています。入(離)職率の算出 入(離)職率の算出 (引用:調査の結果|厚生労働省)ウイルテックの離職率を調査したところ数値は発表されていませんでした。
代わりに、ホームページによると「2018年度 新卒従業員定着率は97.3%」という数値が出されています。また求人サイトでウイルテックの情報を調べると「定着率98.3%」「定着率96.5%」という数値が出てきます。この定着率は、事業所別での定着率を算出しているようです。
定着率の算出は、離職率を求める式の「離職者数」を「在籍した労働者数」に置き換えることで求められます。
令和2年、厚生労働省が発表している離職率は、一般労働者が10.7%という結果ですので
ウイルテックは定着率が高い、離職率が低い、と言えるでしょう。令和2年の常用労働者の動き 令和2年の常用労働者の動き 厚生労働省発表 (mhlw.go.jp)

 

②給与が低い
―製造技術者の全国平均年収は約420万円

ウイルテック(製造技術者)の平均年収は340万円(有価証券報告書参照)
令和元年度、厚生労働省の統計によれば、無期雇用派遣の製造技術者における8時間労働の1日当たりの賃金は16,655円。省庁の正式な統計調査では年収の記載が見られなかったため、1ヶ月の稼働日数を平均21日、12ヶ月として平均年収を算出すると、419万7,060円となります。

口コミの中に「給与が低い」という声があるのは、ウイルテックの平均年収が全国平均より下回っているためでしょう。ただし、最低賃金を下回っているなどの口コミやデータは見当たりませんでした。派遣先によっては収入が高いという評価もあったため、希望の収入をベースにお仕事を探せば問題はなさそうです。
また、ウイルテックに関しては給与以外の部分では「福利厚生がしっかりしている」や一部のお仕事での「寮費無料」という評価もあったので、一概に給与だけで判断せず、待遇面も含めて総合的に求人内容を確認して判断する方がよさそうです。
給料についての口コミ
000762009.pdf (mhlw.go.jp)

③休日が少ない
―年間休日数は、企業平均で110.5日、労働者平均で116.1日

ウイルテックの年間休日数は、派遣先によりますが全体として120日程(新卒サイト参照)
中には、年間休日180日といった派遣先もあるようで、年間休日数にも注目しながらお仕事探しをしてみるのも良いのではないでしょうか。

gaikyou.pdf (mhlw.go.jp)

④残業・休日出勤が多い
―1ヶ月あたりの平均残業時間数は10.8時間

上記は厚生労働省の統計ですが、民間調査では年間平均残業時間数が184時間。月換算すると15.3時間となるため、若干平均値にズレが生じています。両者を踏まえると、月平均残業時間数は13時間程度と考えておくといいでしょう。
ウイルテックの残業時間は、派遣先により差があることが求人サイトからもわかります。定時で上がれる仕事もあれば、月40時間程度の残業がある仕事もあります。特徴としては、残業の有無も含めて終業時間が決まっているので予定が立てやすいという口コミが複数ありました。残業代は100%支給されているようなので、希望の働き方や収入に応じて選択すると良いでしょう
ワークライフバランスの口コミ
ワークライフバランスの口コミ2
労働統計要覧(D 労働時間)|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
2020年 労働時間等実態調査 (keidanren.or.jp)

⑤ハラスメント行為が横行
―身体的、精神的、人間関係の切り離し、無理な就労の強要などのパワハラ行為に関する口コミはありませんでした。
退職者の中には「人間関係がうまくいかなかった」「クセのある担当者がいる」という声もありますが、現職社員の声では社風のよさを評価している方が多いようです。ハラスメントの類型と種類|ハラスメント基本情報|あかるい職場応援団 -職場のハラスメント(パワハラ、セクハラ、マタハラ)の予防・解決に向けたポータルサイト- (mhlw.go.jp)

社風の口コミ
職場の口コミ

まとめ

今回は、ウイルテックについて調査した結果をお伝えしました。「ウイルテック やばい」なども検索サジェストを見て不安になっていた方も、ウイルテックについてお分かりいただけたのではないかと思います。
募集条件が多種多様なウイルテックですので、働くにあたって一概に良い・悪いとは言い切れません。まずは、あなたにとってのメリットとデメリットを明確にし、「製造サービスの仕事」を使って条件に合った仕事があるのかどうかを探してみてはいかがでしょうか。

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